【J1 第21節】福岡 VS G大阪 @ベススタ
AFCアジアチャンピオンズリーグに参戦し、残念ながら日本勢唯一のグループリーグ敗退となってしまったガンバは約1ヶ月ぶりのリーグ戦で福岡に挑みます。
ガンバがウズベキスタンでAFCアジアチャンピオンズリーグに参加している間に、他のチームの試合が進んだのもあり現在19位に沈んでいます。
何がなんでもアジアでの悔しい経験を活かして勝ち点を積み上げて、早めに降格圏を抜け出したいところです。
今節の相手である福岡とは、今シーズン既に行われたホームでの試合はスコアレスドローに終わっているので、アウェイの地ではゴールが生まれるか注目です。
試合データ
Jリーグ ディビジョン1 第21節 | ||
ベスト電器スタジアム | ||
福岡 | VS | G大阪 |
0 | 1 | |
スコアラー | ||
85分 | パトリック | |
スタッツ | ||
43% | 支配率 | 57% |
19(5) | シュート | 9(4) |
8 | FK | 15 |
6 | CK | 3 |
0 | PK | 0 |
福岡 | G大阪 | ||||
Pos | No | 選手名 | Pos | No | 選手名 |
GK | 31 | 村上 昌謙 | GK | 1 | 東口 順昭 |
DF |
2 | 湯澤 聖人 | DF | 3 | 昌子 源 |
13 | 志知 孝明 | 5 | 三浦 弦太 | ||
33 | ドウグラス グローリ | 19 | キム ヨングォン | ||
39 | 奈良 竜樹 | MF | 8 | 小野瀬 康介 | |
MF |
6 | 前 寛之 | 10 | 倉田 秋 | |
7 | 重廣 卓也 | 21 | 矢島 慎也 | ||
14 | ジョルディ クルークス | 24 | 黒川 圭介 | ||
16 | 石津 大介 | 29 | 山本 悠樹 | ||
FW | 9 | フアンマ デルガド | 39 | 宇佐美 貴史 | |
11 | 山岸 祐也 | FW | 9 | レアンドロ ペレイラ | |
リザーブ | |||||
GK | 41 | 永石 拓海 | GK | 25 | 石川 慧 |
DF | 5 | 宮 大樹 | DF |
13 | 菅沼 駿哉 |
22 | 輪湖 直樹 | MF | 17 | 奥野 耕平 | |
MF | 25 | 北島 祐二 | 28 | ウェリントン シウバ | |
37 | 金森 健志 | 34 | 川﨑 修平 | ||
FW | 10 | 城後 寿 | FW | 18 | パトリック |
30 | ジョン マリ | 20 | 一美 和成 | ||
選手交代 | |||||
67分 | 石津⇔金森 | 68分 | 宇佐美⇔ウェリントン | ||
82分 | クルークス⇔マリ | 78分 | 倉田⇔奥野 | ||
78分 | ペレイラ⇔パトリック | ||||
78分 | 矢島⇔一美 | ||||
警告 | |||||
退場 | |||||
監督 |
|||||
長谷部 茂利 | 松波 正信 |
試合情報 | |
試合会場 | ベスト電器スタジアム |
入場者数 | 6591人 |
天候/気温/湿度 | 晴/27.7℃/70% |
主審 | 福島 孝一郎 |
副審 | 大塚 晴弘、塚越 由貴 |
第4審判 | 和角 敏之 |
VAR | 谷本 涼 |
AVAR | 岡野 宇広 |
マッチレビュー
試合の流れ
ガンバにとって注目のリーグ戦再開試合は、ACLでも主に用いていた3バックでスタート。
この試合では倉田選手は山本選手とボランチを組み、矢島選手はACLでも起用されていたシャドーに入りました。
ワントップには、レアンドロ ペレイラ選手が入り、得点のチャンスを伺います。
前半からガンバはボールを持てる時間はあるものの、福岡にゴール前まで攻められるシーンもあり、3バックが中心となり集中して守ります。
攻撃時は宇佐美選手が相手DFの間で前を向いてボールを持ち、怖さを与えながらプレーし、倉田選手と山本選手もボランチの位置から飛び出したり、巧みなパスワークで攻め込みます。
その宇佐美選手は前半惜しいシュートを2本放ちます。
29分に距離は少しありましたが、中央やや左の位置からのFKのチャンスを得ました。
キッカーを務めた宇佐美選手は右足を振り抜き、相手GKの前でワンバウンドしたボールは枠内に飛びますが、ファインセーブにあい、ゴールはなりませんでした。
続くチャンスは43分。ゴール前の混戦で山本選手が蹴ったボールが跳ね返り、その浮き球に反応した宇佐美選手が綺麗にミートさせたシュートを放ちますが、惜しくもゴール左に外れてしまいます。
非常にキレが良いことを感じさせてくれるシーンは多かったので、どちらかだけでも入っていればと思わされるシーンでした!
前半はこのままお互いゴールが決まらず、スコアレスで折り返しました。
ハーフタイムでの交代は両チームなく、前半のメンバーのまま後半に入ると、立ち上がりにガンバにとってヒヤッとするシーンがありました。
相手右サイドのクルークス選手にボールが展開され、得意の左足で鋭いクロスを上げられ、中で構えていたファンマ選手に合わせられますが、東口選手がファインセーブを披露し、失点は免れます。
ガンバも矢島選手のターンで敵を剥がしたり、小野瀬選手の右サイドから攻めるシーンはありましたが、福岡にシュートまで持ち込まれるシーンが続きます。
すると67分に石津選手から金森選手に交代直後、ゴールネットを揺らされてしまいます。
相手左サイドでボールを握られると、ツートップの一角に入っていた山岸選手にボールが入り、ファンマ選手とのワンツーでゴール前に侵入され、シュートを放たれると東口選手も止められず、ゴールを許してしまいました。
しかし、ガンバにとっては幸運なことにVARの結果、山岸選手にハンドがあったと判定され、ゴールは取り消しになります。
救われたガンバは68分に宇佐美選手に代えウェリントン シウバ選手を投入し、78分には一気に3枚替えで、奥野選手、パトリック選手、一美選手が入り、先制点を目指します。
対する福岡もクルークス選手に代え、ジョンマリ選手を投入して、ガンバDFに恐怖を与えてきます。
攻撃的なカードを切った両チーム、試合はどちらに転んでもおかしくないオープンな展開になってきたところで、先制点はガンバに生まれました!
ウェリントン シウバ選手が左サイドからパトリック選手にボールを当てると、一旦山本選手に落とし、奥野選手に預けます。
奥野選手は黒川選手とのパス交換した後にクロスをあげると、相手DFの頭には当たりましたが、そのボールをパトリック選手が頭で合わせて、ゴールネットを揺らします!
パトリック選手が途中出場で大きすぎる先制点をもぎ取ってくれました!
先制点後は福岡の猛攻を受け、危ないシーンも多く作られてしまいます。
ガンバもチャンスとみるやカウンターで追加点を狙うシーンもありましたが、両チーム共にゴールは生まれず、再開後の試合をガンバは1-0で勝ち点3を手にしました!
パトリック選手の決勝ゴールについて
パトリック選手は今節の試合で78分に入り、85分にゴールを決めてくれました!
後ろからくるボールで簡単ではないですが、ワンチャンスを見事に物にしてくれました。
過密日程で今節みたいにスタメンで出られない試合もこれからあるはずですが、少ない時間でもゴールを決めて結果を残してくれるのは松波監督にとって頼もしいはずです。
インタビューでも日本語で答えようとしてくれるのは好感しかないのでこれからも聞きたいですね!
パトリック選手ナイスゴールでした!
真ん中の4枚の組み合わせについて
今節はダブルボランチに倉田選手と山本選手。
シャドーの位置に宇佐美選手と矢島選手がスタートで入りました。
試合前の時点で倉田選手と矢島選手の位置が逆と予想した人も多かったと思いますが、個人的にはすごく良かったと感じています。
倉田選手はハードワークもするし、山本選手はACLの時よりも上手くボールを散らし、中盤をコントロールしてくれたと思います。
宇佐美選手は特に前半惜しいシュートやゲームメイクをしてくれていて、矢島選手も間でボールを受けてターンして攻撃につなげてくれました。
強いていえば、サイドにボールが出た時のフォローの仕方が課題ではないでしょうか?
もらう位置が重なったり、クロスをあげるしか選択肢がなくなって勿体無いシーンが散見されるので、改善できれば得点の確率も上がってくると個人的には思います。
途中から出てきたウェリントン シウバ選手、一美選手、奥野選手も先発メンバーと違う、自分の色を出しながらのプレーで攻守に貢献していけているので、皆んなが戦力としてこれからの過密日程を勝ちながら乗り越えていければと思います。
Next Match に向けて
ACLの中断からの再開試合の1発目で戦った福岡戦は物凄く苦しい展開でしたが、何とか勝ち点3を持ち帰ることができました。
しかし喜びも束の間で、これから中2日や3日での試合が続きます。
怪我などで離脱してしまっている選手もいますが、今いるメンバーで戦うしかないので、今節勝てたことを次に繋げて、勢いを殺さずに行っていければと思います。
次の相手は中3日で迎えるホーム神戸戦。7月17日の試合終了時点では3位に位置する好調な相手です。
古橋選手がセルティック移籍が決定し、戦力ダウンしていることは間違い無いですが、タレント揃いのチームなので苦戦は間違いなしです。
今シーズン開幕戦ではその古橋選手に決勝ゴールを許し、敗れているので、リベンジを果たし、早めに降格圏を抜け出せることに期待しましょう!