【J1 第14節】G大阪 VS 浦和 @パナスタ
いまだに降格圏のガンバはホーム3連戦最後の締めくくりで浦和レッズと対戦です。
この対戦の前にガンバは宮本監督の交代の発表があり、後任の監督が決まるまで松波 正信強化アカデミー部長が監督を兼任するとのリリースがありました。
松波さんは2012-13シーズン以来のガンバでの監督となります。
新型コロナウイルスの影響もあり宮本監督は今シーズン苦戦を強いられましたが、結果がついてこない状況もあって10試合を消化した段階での交代となりました。
苦しい決断となってしまいましたが、新しい監督が決まるまでは松波監督の指揮での新しいスタートとなる浦和戦は何がなんでも負けられません。
まずは降格圏を抜けるための一歩目となれるか注目です。
対戦相手となる浦和は今シーズンからリカルド ロドリゲス監督が指揮を取り、西選手を神戸から新加入で補強。
さらにノルウェーリーグの得点王のユンカー選手が2試合目の出場でガンバに立ちはだかります。
・ホーム3連戦の締めくくりは勝利なるか![spbr]
・松波監督の初陣となるが、どのような試合を魅せてくれるのか![spbr]
・鳴り物入りの加入となった浦和のユンカー選手は止められるか!
試合データ
Jリーグ ディビジョン1 第14節 | ||
パナソニック スタジアム 吹田 | ||
G大阪 | VS | 浦和 |
0 | 3 | |
スコアラー | ||
16分 | キャスパー ユンカー | |
20分 | 田中 達也 | |
40分 | キャスパー ユンカー | |
スタッツ | ||
58% | 支配率 | 42% |
14(3) | シュート | 11(7) |
11 | FK | 11 |
6 | CK | 1 |
0 | PK | 0 |
G大阪 | 浦和 | ||||
Pos | No | 選手名 | Pos | No | 選手名 |
GK | 1 | 東口 順昭 | GK | 12 | 鈴木 彩艶 |
DF |
3 | 昌子 源 | DF | 4 | 岩波 拓也 |
5 | 三浦 弦太 | 5 | 槙野 智章 | ||
17 | 奥野 耕平 | 8 | 西 大伍 | ||
24 | 黒川 圭介 | 15 | 明本 考浩 | ||
MF | 10 | 倉田 秋 | MF |
9 | 武藤 雄樹 |
15 | 井手口 陽介 | 11 | 田中 達也 | ||
21 | 矢島 慎也 | 18 | 小泉 佳穂 | ||
32 | チアゴ アウベス | 22 | 阿部 勇樹 | ||
39 | 宇佐美 貴史 | 29 | 柴戸 海 | ||
FW | 20 | 一美 和成 | FW | 7 | キャスパー ユンカー |
リザーブ | |||||
GK | 25 | 石川 慧 | GK | 1 | 西川 周作 |
DF | 13 | 菅沼 駿哉 | DF |
6 | 山中 亮輔 |
MF |
6 | チュ セジョン | MF |
17 | 伊藤 敦樹 |
28 | ウェリントン シウバ | 24 | 汰木 康也 | ||
FW | 9 | レアンドロ ペレイラ | 41 | 関根 貴大 | |
18 | パトリック | FW |
14 | 杉本 健勇 | |
30 | 塚元 大 | 30 | 興梠 慎三 | ||
選手交代 | |||||
後0分 | 一美⇔ペレイラ | 後11分 | 小泉⇔山中 | ||
後0分 | チアゴ⇔塚元 | 後11分 | ユンカー⇔杉本 | ||
後26分 | 宇佐美⇔パトリック | 後22分 | 武藤⇔興梠 | ||
後33分 | 井手口⇔セジョン | 後22分 | 阿部⇔伊藤 | ||
後33分 | 倉田⇔ウェリントン | 後34分 | 田中⇔関根 | ||
警告 | |||||
前24分 | 柴戸 海 | ||||
退場 | |||||
監督 |
|||||
松波 正信 | リカルド ロドリゲス |
試合情報 | |
試合会場 | パナソニック スタジアム 吹田 |
入場者数 | 0人(無観客) |
天候/気温/湿度 | 曇/22.6℃/80% |
主審 | 笠原 寛貴 |
副審 | 大塚 晴弘、赤阪 修 |
第4審判 | 渡辺 康太 |
VAR | 池内 明彦 |
AVAR | 越智 新次 |
マッチレビュー
試合の流れ
松波監督の初陣となったガンバの気になるフォーメーションは4-2-3-1を採用。
ワントップには一美選手が起用され、3試合連続の先発となりました。
倉田選手がトップ下のような位置に入り、宇佐美選手が左MFを務めました。
ダブルボランチは矢島選手と井手口選手のコンビで、右MFにはチアゴ選手が起用されました。
ガンバは序盤からボールを握り、宮本体制の時より前への意識を高く持っていることが見て取れました。
矢島選手を中心にボールを回し、宇佐美選手のゲームメイクやチアゴ選手の仕掛ける時間があって、ガンバの時間となっていました。
セカンドボールを拾う意識も高く見えていた時間で、攻撃が単調に終わることが少ない時間帯でした。
7分には宇佐美選手の得意な角度でペナルティエリアの外からシュートなど惜しいシュートもあり、決定機もありましたが、先制したのは浦和でした。
16分、阿部選手から縦パスを受け取った武藤選手が柔らかいクロスをあげるとユンカー選手には届かなかったが、流れたボールを田中選手に拾われてさらにクロスを上げられると、ユンカー選手にヘディングで押し込まれて失点してしまいます。
ガンバにとっていい流れだったため痛い失点となってしまいます。
さらに20分にさらに失点してしまいます。
ガンバの敵陣左サイドで相手を囲んでいたのですが奪いきれず、ユンカー選手に大きくサイドチェンジをされてしまうと、ガンバの右サイドには広大なスペースがあり、明本選手にゴール前まで運ばれ、速いクロスを上げれれると、田中選手に押し込まれてしまいます。
田中選手に恩返し弾を喰らってしまう形となりました。
反撃をしたいガンバでしたが、浦和に守備時はブロックを作られ、崩せないでいると、矢島選手の右サイドから逆サイドへ大きく蹴ったサイドチェンジのボールを西選手にカットされるとボールを受け取った田中選手にスピードを生かして縦へ突き進まれます。
並走していた昌子選手がペナルティエリア内のスライディングで止めかけましたが、そのままクロスを上げられ、ユンカー選手に押し込まれ、さらに失点してしまいます。
ユンカー選手にとってこの試合2得点目になり、田中選手も1得点2アシストとなってしまいます。
浦和の戦術がうまくハマってしまい、痛い失点で0-3のまま前半を終えます。
ガンバは後半頭から右サイドに塚元選手、最前線にレアンドロ ペレイラ選手を投入しました。
対する浦和はユンカー選手と小泉選手を56分に下げ、守備に重点を起き始めます。
守備ブロックを形成する浦和に対してガンバは左サイドの宇佐美が強引に仕掛けるシーンや塚元の間で受けて切り込むシーンなどは見られましたが、なかなか決定的なシーンは作らせてもらえません。
ガンバはさらにパトリック選手、セジョン選手、ウェリントン選手とベンチ入りした助っ人を全員投入し打開を図りますが、上手くチャンスを作り出せずにタイムアップを迎えます。
このままスコアは動かず、0-3の完封での敗戦となりました。
松波監督采配について
第二次松波政権の初陣であった今節はメンバーに大きく宮本政権から変化は見られませんでしたが、サプライズとしては宇佐美選手を左に置き、倉田選手を真ん中に置いたことと山本選手がベンチ外であったことでしょうか。
宇佐美選手と倉田選手を入れ替えたこととして考えられるのは、宇佐美選手が左サイドに起点を作りながらも、中に入ってくる動きでフリーになり得意なシュートを打たせたいことや倉田選手が真ん中に入ることで、より相手のDFラインにプレスをかけやすくなることでしょうか。
実際、宮本政権の時よりも前へかける気持ちや勢いは失点するまでは特に感じられましたし、意識していたことが実行できていたことだと思います。
だからこそ16分という早い時間帯での失点はプランを崩されてしまいました。
その後もDFライン含め動揺は感じられたので、そこは課題になってくると思います。
タラレバになりますが、セカンドボールを拾えていて二次攻撃、三次攻撃に繋げられていた時間帯に先制点を決められていたら違った試合になっていたかもしれません。
宮本政権でも開始10分頃まではいい流れの試合も多くあったので、その時間に決められるようになりたいですね。
あとは宇佐美選手を左に置いた時に今節はボールを持つ(持たされている)展開でしたけど、川崎のようなボールを握ってくる相手の時に左サイドの守備がどうなるかは気になります。
これから何試合松波政権の試合になるか、山本選手は何故ベンチからも外れたのか、疑問点はたくさんありますけど、いい方に転んでいってもらいたいです。
現状上手くいっていないことは多々あると思うので、すぐに好転するのは難しいことではあります。
次の試合はどのようになるのか見守りましょう。
選手のコンディションについて
今節の試合を見て、何人かの選手に対して心配に感じましたのでピックアップして記そうと思います。
- 井手口選手
-
すごい迷いながらプレーをしている印象を受けました。
ボールを狩りにいってもタイミングが良くなくて、ハマらなかったり、パスがスムーズでなかったりしているように見えました。
ポジショニングに迷っているのか、あまりボールを受けたがっていないようなプレーにも見えたので心配です。 - パトリック選手
-
昨シーズンのような競り合いに毎回勝つような雰囲気もなく、今節はかなりボールが足についていない印象を受けました。
先発を外れている試合もありますし、少し元気がないように感じるので心配ですね。 - 昌子選手、三浦選手
-
センターバックコンビの二人は今シーズンの試合全てフル出場しています。
昌子選手は再開してからのコンディションがよく見え、ラスボス感が出ていましたが、最近は疲れからか、存在感が減りつつあります。
三浦選手も判断ミスや振り切られるシーンも見られますので、心配ですね。
二人だけの責任ではないですが、失点も増えてきているのでなんとかしたいですよね。
ヨングォン選手の復活が待ち遠しいです!
連戦の影響で疲労は絶対に溜まっていると思います。
勝てていない状況はなおさら選手にとってはダメージを受けていると思いますし、自信も失ってしまっていると思います。
どんな選手だって、よくない時期はあります。
私はみんながここを乗り越えられるよう、信じていきたいと思います。
Next Match に向けて
ガンバ大阪を応援する人々にとって辛い時期を過ごすことになってしまっています。
現実としては11試合を終えて勝ち点7。得点は3。
正直誰も満足することはできない現状ですが、自分たちを信じて前に進むしかありません。
ホーム3連戦は全て落としてしまいましたが、次節は少し時間が空いて中5日でアウェイFC東京戦になります。
次節までに監督が決まっているかはわかりませんが、選手たちにはしっかり準備して望んでもらいたいですね。
勝利という薬を手にできると信じて応援しましょう!